今日は「光の切り絵」作家の酒井敦美さんのアトリエにお邪魔して来ました。酒井さんは、尾張旭市でアトリエを構え(うれしいことにもうすぐ長久手に引っ越されるようです。ようこそ長久手へ!)、光の切り絵の創作活動をされており、全国で様々な個展やイベントを開かれているとのことです。
酒井敦美さん
切り絵というのは、白黒に染め分けた下絵を黒い紙に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく絵画の手法のひとつ(Wikipediaより)ですが、その切り絵をOHPやプロジェクターに投影して、光をあてることによってより美しく見えるのが光の切り絵です。(すみません、ここは私の勝手な解釈です)
切り絵の作家さんは全国にたくさんいらっしゃると思いますが、光の切り絵作家として活動されているのは酒井さんだけです。
光の切り絵としては、大きく分けて「一画二驚」と「野外幻灯」という2つあるそうです。そのうちの一画二驚について写真を撮らせてもらいました。
一画二驚/順光の場合
まずこちらが、酒井さんが作った切り絵に正面から光を当てている状態です。この同じ絵で光の当て方を逆光(絵の裏から光をあてる)にすると・・・
一画二驚/逆光の場合
驚きですよね。これが同じ1枚の絵だとは信じられません。写真だと分かりにくいですが、絵自体も非常にきれいで、光が当たった感じがまたいいんですよね。
野外幻灯の方は、野外の広いスペースで光の切り絵を表現するもので、例えばお城に満開の桜を描いたり、砂浜に鯨の絵を描いたり、プロジェクターを使って流れる滝を表現したりと、よりスケールが大きくて素晴らしいです。私も生で見たことはないのですが、酒井さんのホームページに画像や動画がありますので、是非見てください。
https://hikari-no-kirie.com
こんな感じで素晴らしいアーティストなんですが、ご本人はすごく気さくで優しい方で、お忙しい中色々とお話を聞かせていただきました。酒井さんが作品を作る上で心がけていることは、自分の心が動かされるもの、自分が描きたいと思うものを描き、楽しみながら作品を作り上げることだそうです。そうして出来上がった作品を見た人が何かを感じてくれたり、(イベントの際などはその地域のボランティアの方と一緒に作り上げるそうですが、)一緒になって作り上げたり、同じ作品を同じ空間で見ることによって、人と人とのふれあいや繋がりができればよりうれしいとも仰ってました。特に、自分の作品の中に子供達が入り込んで、そこで初めて会った子同士が一緒に楽しんだり(例えば床に虹の切り絵を映し出してあると、その虹の上を二人で歩いたりといったことがあるそうです)、その子供達を見つめる楽しそうな大人たちの表情を見るととても幸せな気持ちになるそうです。だから、酒井さんの作品を見ると優しい気持ち、楽しい気持ちになるのかなと思います。
他にもアトリエ内にたくさん切り絵が飾られていたので、取らせてもらいました。
どうですか?どれもいいですよね。野外幻灯も含めて、是非大きな会場で生で見てみたいと思いました。そこで、うれしいお知らせがあります。8月に安城市で作品展があるようです。私も絶対行きたいと思います。詳しい情報は、また酒井さんのホームページにアップされると思いますので、興味のある方はチェックして見てください。それと、長久手の文化の家でも毎年秋か冬に酒井さんの作品をメインにしたイベントが開催されていて、今年もあるようなので、こちらもこのサイトでも取り上げるつもりですが、是非チェックしてください。